programs友ヶ島会場

友ヶ島は縄文・弥生時代の土器や製塩の痕跡から、古くから人の暮らしがあったとされています。葛城修験の聖地が5ヶ所開かれ、幕末から明治時代には異国船の渡来に伴う大阪湾防御の目的で砲台等が建造されました。その後、第二次世界大戦までは軍事要塞施設となりました。戦後は、瀬戸内海国立公園に指定され、今では手付かずの軍事遺構と美しい自然が共存した魅惑の島になっています。カダハク「友ヶ島会場」では、秋の島を散策しながら島の魅力を掘り下げたアート作品に酔いしれましょう!

アーティスト紹介

石田 真也さん

(Ishida Shinya)

『虚構のアーカイブ』Fictional Archives

作品展示前の風景

作品紹介

歴史のなかでとり残された友が島の自然体の遺構等からイメージの余白を見出し、公園から撤去された遊具や漂着物、コンクリートなどを素材とした作品を制作。南垂水キャンプ場に、「生きてきた痕跡」としての「アーカイブ」をコンセプトとした作品を制作展示。

プロフィール

1984年生まれ。和歌山県出身。大阪成蹊大学芸術学部テキスタイル学科卒業。「廃品はその土地を表す」を自論とする。「みえない力」をテーマに、主に廃材(不要となったもの)を素材に作品を制作。モノが生まれてから無くなるまでのサイクルに介入することで、そこに小さなズレが生じ、その際の狂ったサイクルに可能性を見出す。国内外を問わず訪れた土地で集めた商品や漂着物、不要物を主な素材として立体作品を多数制作。

過去の作品

岡﨑 由璃子さん

(Okazaki Yuriko)

『タイトツキ』

作品展示前の風景

作品紹介

「行者は聖地へ向かい、猪は島から島へ海を渡る。海中では生き物が潮の流れを受け遊泳し、漁師は船に乗り海に繰り出す。これらみな、潮の満ち引き、月の満ち欠け知らずして成立しえず。友が島、かくも身近に月浮かぶか。」加太の代表的な生き物である「鯛」で「月」をつくった作品を展示。

プロフィール

1984年生まれ。埼玉県出身。日本大学芸術学部美術学科彫刻コース卒業。
一本の木から掘り出す木彫技法「一本造り」による力強く素材感を感じさせる造形が特徴。「日常」の中に潜む「非日常」的な造形をテーマに作品を制作。近年は立体絵本と称し、主にテラコッタを使った物語性のある立体作品の制作にも取り組む。

過去の作品

堤 有希さん

(Tsutumi Yuki)

『ある場所について』About a Place

作品展示前の風景

作品紹介

加太地区内に残るかつて利用されていた船の繋留用の石からインスピレーションを受け、「確か」と「不確か」の共存をテーマに作品を制作。今も友が島に残る古くは更衣室として利用されていた小屋を利用し、テキスタイルを空間に落とし込んだアートを制作展示。

プロフィール

1986年生まれ。山形県出身。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイルデザイン専攻卒業後、株式会社布に勤務、2018年退社。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程在学中。物質の空間性、または空間の物質性をテーマに、テキスタイルを主とした素材で作品制作を試みる。建築家とのプロジェクトにも多く携わる。

過去の作品

友ヶ島アート展示監修

川添 善行さん

(Kawazoe Yoshiyuki)

プロフィール

東京大学生産技術研究所准教授。空間構想一級建築士事務所。国内外にて研究調査、建築・空間設計やデザイン監修等を行う。2014年から川添研究室として加太地域と協力しながら調査やワークショップを展開。2018年に地域研究拠点として同研究室の加太分室地域ラボを開室。同ラボ及びseafood and café SERENOの改修においてきのくに建築賞審査員特別賞を受賞。

access加太に来る

電車をご利用の場合

南海なんば駅より、
南海本線で和歌山市駅(約1時間)→南海電鉄加太線で約25分

お車をご利用の場合

阪神高速「泉佐野南IC」から国道26号経由で約40分。
阪和自動車道「和歌山北IC」から県道7号線を西に約35分。

パンフレットをダウンロードする

主催:加太地域活性化協議会